■8週、2日目
睡眠の記録しかない。
多分、親とは一言も離さなかったんだと思う。
■8週、3日目
親に「話し合おう」と言われた。
私の家族が「話し合う」なんて
今まで一度もなかった。
親は子どもをいつまでも子ども扱い。
いつまでたっても子は、愛する子である、
とかいうのとは違う。
対等に意見を言い合うなんてなかった。
父は、自分の意見などないような感じ。
無意識に世間体ばかり気にしている。
意見を言うときは、「みんなやっている」「○○さんも~」
というのが標準装備。
母は、自分の意見はあるけど、
自分の意見と他の家族との意見が合わないと
感情的になって、話を聞かなくなる。
全部自分の許容できる範囲に周りのニンゲンを収めたいみたい。
他人なら無視できるけど、家族となるとそうはいかない。
そういう家庭だからこそ、親に伝えないで、
今回のような大きな決断を一人ですることに
なったともいえる。
だから、問題が起こってからの「話し合い」なんて
無意味に等しいのだ。
「話し合い」
父は、小学生のように食卓に頭を突っ伏して
「堕ろしてほしい」「元に戻してほしい」
とただひたすら唸っている。
正直、ひいた。
自分の父親が大問題にぶち当たった時、
こんな無機質な物体になってしまうんだったこと。
母は、「なんでそんなことするの」から始まり、
すべての私の説明が理解・納得できない様子で、
自分の感情に任せて、整理のできてない言葉を
私に投げつけてくる。
二人の形の違う攻撃を
何時間も受け続けて、心底絶望した。
「話し合い」なんてのはこの家庭には存在しない。
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