選択的シングルマザーになろうと考え始めたとき、まず最初に気になるのは「周囲からどう見られるか」ということかもしれません。
私自身はというと——もしかすると少し感覚が人とズレているのかもしれませんが、正直なところ、選択的シングルマザーという生き方に違和感を覚えたことはありませんでした。
始めて「選択的シングルマザー」を知ったとき、「へぇ!こんな選択肢があるんだ!」と思っただけでした。
「人からどう見られるか」「変な目で見られないか」なんて、あまり悩みませんでした。 でも、まあ、自分がどう思うかだけでは生きてはいけないんですよね~という話をちょっとしたいと思います。
一番辛かったのは「親の言葉」
実際に選択的シングルマザーとしての道を歩み出したとき、私が真正面からぶつかったのは——親からの猛烈な反対でした。
- 「恥ずかしい」
- 「子どもがかわいそう」
- 「そんな生き方、親として認められない」
こうした言葉に、私は深く傷つきました。
理解・納得してもらえない可能性はあるなとは思っていました。その場合、家を出ていく覚悟(当時は実家暮らし)もしていました。
ですが、罵声を浴びせられたり、まさか攻撃されるとは思ってもみなく、ひどく悲しかった記憶があります。
田舎の近所の目
子どもが生まれてまもなく、近所の人に挨拶をしたら、その直後に背後から「ひそひそ…」と、まるでマンガやドラマに出てくるような場面が繰り広げられたました。
「ああ、本当にこういうことあるんだな」とちょっとびっくりしました。「全く気にならなかった」と言えば、それはやっぱり嘘になります。
でも、大丈夫!そいういうとき、私が何を考えていたかというと、
「私の子どもが大きくなるころにはあのおばさんたちはいない」
「もしかすると10年後いないかも」
です。笑 今は(当時は)ご近所さんで、気になる目線かもしれませんが、ご近所だからといって、私の人生に深く入り込んでいるわけではありません。むしろ、今でも挨拶する程度の仲です。
そして、1年後ご近所さん同士であるかどうかもわからない。引っ越しするかもしれない。
歳をとったご近所さんは、もうこの世にいないかもしれない。そう考えると、「ひそひそ話」をする人たちは、私の視界に一瞬見えたとしても、私の人生に居座ることはしません。
「周りの反応が気になる」 その気持ちも、否定しないでください。 それはあなたが、真剣に未来を考えている証拠だと思います。
でも自分の人生の大きな決断を、他人の目で決めるのは、もったいないことだと私は考えています。
どうしても心配になる、子どもの未来
こんな私ですが今も不安になることがあります。 それは——
「もし子どもが、お父さんがいないことでいじめられたり、偏見にさらされたら?」ということ。
私が選択的シングルマザーになろうとしたとき、「子どもがどう思われるか」は、「私がどう思われるか」以上に考えました。
正直に言って、それが現実に起きたら、自分が傷つく以上に、きっと胸が張り裂けるほど辛いと思います。
だからこそ、私は今から予防とケアの準備をしておきたいと思っています。
「自分って大丈夫」って思える心を育てたい
いちばん大切にしたいのは、子ども自身の“心の軸”を育てること。
「どうして私にはお父さんがいないの?」
そう聞かれる日は、きっと来ると思います。
そのとき私は、こう伝えたい。
- 「あなたは、私が心から望んで生まれてきた、かけがえのない子」
- 「お父さんがいないことは“足りない”ことじゃない。家族のかたちはいろいろあっていいんだよ」
こういう言葉を、日々の何気ない会話の中で少しずつ伝えていくこと。 それが、「少数派の家族のあり方」という環境の仲で育った子どもが自分自身を肯定できる力につながっていくと信じています。
他人を変えようとしない
残念ながら、いじめや偏見を完全にゼロにするのは難しいかもしれません。 でも、それに負けない価値観を我が子に与えることは私にもできるかなと思っています。
「あなたはそのままで大丈夫」と伝え続けて、いろんな家族のあり方を教えてあげる。
「家族のあり方」だけでなく、世界にはいろんな「人」がいることを見せる。
もしも日本でわかってくれる人がいなければ、日本じゃないところで理解してくれる人を見つけたらいいと思っています。
最後に:考え方が変わると見える世界が変わる
選択的シングルマザーの問題に限らず、全ての物事において「理解してくれない人もいて当たり前」。
大事なのは、自分自身が「選択的シングルマザーに対してどう思っているか」「選択的シングルマザーになりたいかどうか」だと思います。
世界の見え方って、ちょっとした考えの切り替えで180度変わって見えたりしますよね。もしも選択的シングルマザーになるかどうか迷っているなら、このブログがあなたにとって良い選択の助けとなれば嬉しいです。
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